環境エコを考えたリガルジョイントの本社 研究開発棟「リサーチ&ラボ」

リガルジョイントの研究開発棟は計画時に地域との調和を図るため「5安(安全・安心・安泰・安堵・安寧)」をコンセプトに設計が行われ、2008年6月28日に竣工しました。

自然とともに生きてきた日本の伝統技術を取り入れたデザイン

建物の全景は五重の塔のような形をしており、ここにも自然の歴史の考えが施されております。
五重の塔は千年以上の歴史の中で石の土台の上に安定して風雪に耐えてきました。
その五重の塔をモデルに屋根の形が風を分散させ、消音、ビル風なしのビルを実現しました。
また、帽子のようなつばは直射日光を防ぎ、ビルの輻射熱を遮断します。
当社コーポレートカラーである目に優しい緑色をメインに、景観を重視したデザインになっています。

雨水と太陽光・熱エネルギーを有効活用する実験棟

本社 研究開発棟「リサーチ&ラボ」は環境にやさしい3つのエコシステムを導入しています。
ソーラー発電、雨水再利用オゾン処理、冷温水空調システムです。

次世代の環境保全技術を提案する「環境先進ビル」 ソーラー発電蓄電システム

屋根に建材一体型のアモルファスシリコン太陽電池(ソーラーパネル)を設置し約20kwシステムの太陽光発電を行います。
太陽光発電した一部の電力を直流のままバッテリーに蓄電しています。
バッテリーは長寿命(公称10年)メンテナンスフリーのディープサイクル鉛蓄電池を使用。蓄電容量は約36kwh(800W電力を10時間×3日間連続使用可能)蓄電した電力は交流に変換せず直流のまま、LED照明や非常時のバックアップ電源として使用します。

エネルギー使用量の見える化

当社の 毎月の電気、ガス、水道使用量の合計からソーラー発電している量を減算した CO2排出量です。

係数

電気 : 0.50 kg-CO2/kwh 出典:電気事業者別排出係数一覧(環境省)(2018年 平成30年度 環境省)
プロパンガス(LPガス) : 6.0 kg-CO2/m3
水道 : 0.36 kg-CO2/m3 参考:排出係数について(全国地球温暖化防止活動推進センター)

ソーラー発電によるCO2削減効果

年間約20,000kWhの発電実績を有しており、太陽光発電によるCO2削減効果は、4期実績合計で約20トンになります。
(システム導入開始から4年合計)

次世代の環境保全技術を提案する「環境先進ビル」 雨水再利用オゾン処理システム

地下に200トンの貯水槽を設置し、屋根に降った雨水を集め貯水して、ろ過後にオゾンで処理し利用する設備です。 
貯水槽はいくつかの水槽に分かれており、集めた雨水は沈砂槽(容量4.5トン)に入り大きな異物を除去され、その後雨水槽(容量9トン)に入り砂ろ過で小さな異物を除去、当社の熟成オゾン水処理システムにて殺菌・浄化され再利用水として中水槽(容量30トン)に送り貯水します。 
貯水した再利用水は、空調システムの冷水槽と温水槽(ともに容量80トン)に送られます。
また、中水槽の水はトイレの排水などに使用しています。この水は緊急時に近隣の住宅地の災害用水や防火用水として利用でき、地域社会に役立てることができます。
またこの建物は地下にある水槽が地震エネルギーを吸収します。揺れを和らげる、地震に強い仕組みになっています。
なお、この設備の利用により、トイレの年間上水使用量(220立方メートル)を節約し、CO2削減効果は約40kgになります。

雨水制御電磁弁
雨水濾過装置制御システム
オゾン処理システム
しくみ図

CO2削減効果

年間約200㎥の水道使用量を削減。CO2削減効果は、年間で40kgです。

冷温水空調システム ~特許取得(特許 第5249685号)~

冷暖房時の廃熱を大気に放熱せずに
エネルギーとして蓄熱するシステムです。
(クーリングタワーは不要)

一般的に電気を使用した空調は室内機と室外機を設置し、冷房時に温熱を、暖房時に冷熱を室外機から大気に排出しています。
都心におけるこの夏場の温熱排出は、ヒートアイランド現象の一因となっています。

このシステムは、室外機から放熱していた大気への廃熱を、熱エネルギーとして地下にある冷水槽・温水槽に貯め、冷水・温水として利用できることが最大の特長です。

冷水は初夏の冷房運転時に利用しています。
その結果、チラーで使用する電力を減らし、CO2を120~150kg/年、削減しました。

また、温水は当社の工場設備として試験や実験に使用する予定です。

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