高周波誘導加熱炉の冷却水配管
炉体のコイル焼損を防ぐため、低コストで冷却水配管を改善したい
熱処理加工部品の品質向上には、加熱炉の冷却水流量監視が必須条件
加熱炉の冷却水は、ボールバルブの開け具合で流量調整していた!
- 正確な量の冷却水を流していない
炉体の冷却水はボールバルブを半分開けるなど正確な量に調整していなかった。
目分量による調整でやりにくさもあった。 - 品質が安定せず、生産効率も悪い
品質がバラつき、歩留まり率も悪い。 - 冷却水断水はコイル焼損事故につながる
当社の流量計「KSLシリーズ」を購入し、冷却水の流量と温度を計測・管理するようになったが、
もっと正確に流量調整ができるバルブを探していた。
誘導加熱炉のコイルを冷却!
誘導加熱炉は、コイルに電流を流した時に起きる金属の電磁誘導を使って、金属を非接触で発熱させています。もしコイルを冷やす冷却水が断水すれば、コイルが焼損してしまいます。
コイルが焼損すれば、装置は停止し、作っている製品の品質にも影響します。
つまり、熱処理加工(焼き入れ・焼きなまし)部品の品質を一定に保つためには冷却水の管理が不可欠なのです。
冷却水の流量を管理しないと、誘導加熱炉で行う熱処理加工の温度を一定に保てない!
つまり、高品質で安定した部品は作れない。
歩留まり改善は、冷却水の監視から!
流量計は熱処理加工(焼き入れ・焼きなまし)の工程で使われています
ボールバルブと比べ、飛躍的に流量調整しやすくなった!
流量計と組み合わせることで、冷却水の流量を正確に調整・監視できるようになり、何℃の水を何L流しているか正確に把握できるようになった!
その結果、歩留まり率も改善した!
金型冷却水の流量・温度を監視できるようになった!
高品質・生産スピードもアップ!
- 品質の安定・向上
誘導加熱炉のコイル冷却水の流量が安定し、コイル焼損の心配がなくなった!
結果、熱処理加工部品の品質が安定し、歩留まり率が改善された! - 生産効率アップ
歩留まり率が改善され、生産スピードアップ - 省スペース配管
ニードルストップバルブを使う事でニップルが不要になり、ボールバルブよりサイズダウンする分、省スペースで配管できる!
お客様の声
今までは冷却水の流量調整はボールバルブを半分開けたりして調整していたんです。
でもこれは熱処理加工の品質を現場任せにすることになるので、何とかしなければと
考えていました。
リガルジョイントのホームページをたまたま見ていたら、トップページに新製品「ニードルストップバルブ しぼり」の情報が!
安価な流量計を探していたのもあり、PSLと合わせて見積もりをとったところ、コストメリットがあったので導入に至ったんです。
冷却水の流量調整が格段にしやすくなって、助かっています。
ニードルストップバルブにしては個性的な形ですよね(笑)
複数のラインで流量調整・監視しなくてはならなかったので、流量計PSLとニードルストップバルブ「しぼり」をマニホールドに搭載してもらいました。
10ラインのIN・OUT配管をすべてマニホールド化、架台に配置してもらっての納品。
うちの特注設計をスピーディーに首尾よく引き受けてくれて嬉しかったです。