開発のきっかけ
開発のきっかけは医療業界のお客様からのご要望でしたが、その頃半導体業界でも金属以外の継手を開発する必要がありました。
半導体素子製造の材料であるウェハーを洗浄する際には、純水を使用しています。
この時に使用する継手が従来のタケノコ継手(詳細はカンタッチ物語にて解説)では、漏れや外れ、抜けの原因となる可能性があり、適していません。だからと言ってタケノコ以外の金属の継手では、純水中に金属イオン等の成分が溶け出して電気を通してしまったり、金属汚染の原因となったりと半導体の性能に影響を及ぼしてしまいます。
製品の誕生
取り付け方法
こんな質問もありました。
Q.「手締めだと、ホースが抜けたりしないんですか?」
A.ご心配は不要です。なぜなら「らくだ継手」は締め付け効果が得られる構造だからです。
締め付け効果
装置への使用事例
らくだ継手はこんな所に使われています。
幅広い分野でご利用可能です。
らくだ継手の種類
接続する相手の材質が金属の場合、ボディ(接液部)はポリプロピレンだけでなく、ステンレス・真鍮からも選べます。薬液に限らず、用途に合わせて使い分けができます。
らくだ継手以上に高圧力に耐えられる継手をご要望のお客様には当社の「カンタッチ」シリーズをご用意しておりますので、継手ものがたり・ホース継手「カンタッチ」をご覧下さい。
お客様の声
実際に使っていただいているお客様からはこんな声をお聞きしました。
- 「カンタンな構造で取付けがラク」
- 「薬液や工業排水に使えて便利」
- 「本当に抜けないから、安心して使えます」
- 「金属製のホース用継手より安い」
どれくらい安いのかというと…
SUS製の約1/10 BsBMの約1/5
ボディがSUSのらくだ継手は SUS製の約1/2 BsBM製の約2/3
開発者から
既に商品化したホース用継手「カンタッチ」シリーズは工業製品として開発され、多くのお客様からの信頼と販売実績を上げてきました。
そんな中、らくだ継手は工業製品としてだけではなく、さらに多くのお客様に当社の継手技術を知って頂きたいという想いから開発した商品で、ホースの締め付けに工具を必要としない画期的な構造となっています。名前の通り誰でもらくに配管ができる事をコンセプトとし、外観もふたこぶらくだをイメージして手でのスライドが容易に出来るデザインとしました。
接液部がALL樹脂のタイプをベースに、金属接続もラインナップさせ、お客様への更なるコストダウン提案も可能にしました。カンタッチほどの高圧力仕様は必要ない、安価な継手を探している、作業性が良い継手を探している、などご検討されているお客様にはぴったりです。